〜自由惑星同盟〜
アッテンボロー, ダスティー
キャゼルヌ, アレックス
コーネフ, イワン
シェーンコップ, ワルター・フォン
ブルームハルト, ライナー
ポプラン, オリビエ
ミンツ, ユリアン
ヤン, ウェンリー
リンツ, カスパー
アッテンボロー, ダスティ
- やはりヤン艦隊は、この人抜きには語れない。「伊達と酔狂」で革命戦争を、しかもピクニック気分でやってのける男、ダスティ・アッテンボロー。うーん、イイ男ですな(爆)。樹のイチ押し。原作では意外に登場が遅いけど、その分最後まで頑張ってるからまあいいか。ヤン艦隊の中で、もっとも長くヤン・ウェンリーと付き合ってきた男。16の年に出会って、以来31歳になるまで15年の付き合い。その汚染度ときたら、他の者達の比じゃあない。そのくせ、自分は毒されていない、という顔をしている。実は毒されたんじゃないんじゃないの。だって、「類は友を呼ぶ」っていうし(笑)。そうじゃなきゃ、あのヤン・ウェンリーと15年も友人はやっていられないだろうよ。士官学校時代の「有害図書愛好会」の活動なんかも、性格をよく表していると思う。この男のジョークは、決してブラックではない、でもただ軽い冗談ってわけでもない、実は本人かなり本気で言ってるだろ、というものが多い。ひねったジョーク? いや、ひねくれたジョークか(笑)。それも、この男の気質だろうね。その毒舌にも、何らかのポリシーを感じるのはひいき目故か?(苦笑) まあ、中途半端っちゃあ中途半端なキャラなんだけどさ(苦笑)。ヤン艦隊のお祭り気質の地盤は司令官たるヤンだけど、そこに基礎工事したのは絶対にこの男だ。そこにポプランなんかがだめ押しして(笑)、ヤン艦隊は出来上がったんだ。原作の中ではあまり日常が描かれていないから、ヤンとアッテンボローの友情がどの程度の、というか、どんな風だったのかはよくわからないけど、士官学校時代はヤンが家に遊びに行くくらいの仲だったようだし、25歳の時には休暇をヤンと(ユリアンと)共に過ごしていたこともあるくらいだから、かなり仲はいいよねえ。こういう男の友情って憧れだなあ。・・・なんか話がそれてるぞ。まあとにかく、それだけ仲がよかったヤンが死んだ時にはこの男もそうとうショックだったに違いない。しかし、まっ先に立ち直ったのはこの男。共和主義にこだわったヤンのその想いを引き継いで、革命軍の「黒幕」となるわけだ。しかも、黒幕に相応しい能力の持ち主だ。ヤンさえもが認めたその艦隊指揮能力。若干29歳にして中将という階級まで登りつめた男。そりゃあ、ヤンは29歳で大将閣下だったけど、くらべる相手が悪いってもんで。革命軍解体後、ハイネセンでこの男は何をしているのか。もしかしたら、ユリアンの想像の様に、野党席で、「伊達と酔狂」で今度は政治家をやってたりして。でも、希望としては、本来の夢であったジャーナリストとして、言論と表現の自由を行使していてもらいたいものだ。
〜名(迷)言集〜
「聞いたか、ユリアン。どうやらこうやって見ると、平和なのはイゼルローンだけじゃないか。つまらん、つまらん、どうせならイゼルローンが嵐の中心になればいいのに」
――797年のクーデター勃発に際して。ムライ少将ではないが、本当に「困ったものだ」。
アッテンボロー「いいことを教えてやろうか、ユリアン」
ユリアン「何です?」
アッテンボロー「この世で一番、強い台詞さ。どんな正論も雄弁も、この一言にはかなわない」
ユリアン「無料で教えていただけるんでしたら」
アッテンボロー「うん、それもいい台詞だな。だが、こいつにはかなわない。つまりな、それがどうした、というんだ」
――・・・すみません、いつ言ったのかわかりません。が、これはやはり迷言の代表でしょ。しかし、確かにそう言われれば黙ってしまうが、かなり納得がいかないのもまた事実(苦笑)。
「いいか、ポプラン中佐、心得違いをするなよ。俺たちは伊達や酔狂でこういう革命戦争をやっているんだからな」
――ハイネセンを脱出しエル・ファシルにて、ポプランに「同盟政府と絶縁するとは思いきったことをする」と言われたのを受けて。「伊達と酔狂」初お目見え、の一幕。ちなみに、この時のポプランの返答は「そんなことは一同の顔ぶれを見れば、いやでも分かりますよ。結局、ヤン艦隊が名札を変えただけでしょうが」・・・ごもっとも。
「起こしたやつは、反革命罪で銃殺!」
――800年、回廊の戦いにて、不眠不休の戦闘終結後。この後、イゼルローン全体が眠れる要塞と化した。といっても、戦闘にでない民間人は起きていたんだろうけど。
「人間は主義だの思想だののためには戦わないんだよ! 主義や思想を体現した人のために戦うんだ。革命のために戦うのではなくて、革命家のために戦うんだ」
――ヤンの死後、革命軍の存続決定に際して。真理ですな。この男のヤンに対する心酔ぶりが伺える台詞。
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キャゼルヌ, アレックス
- イゼルローンの事務管理責任者といえばこの人。ワイシャツにネクタイ、頭には手ぬぐいの鉢巻き、両腕には黒い腕カバー(正式名称は知らないけど、袖が汚れないようにカバーするやつ)、そして四角い眼鏡で、いつも机に向かって電卓片手にしかめっ面で書類の決算をする30半ばのサラリーマン・・・。樹のイメージに浮かぶこの人はいつもそんな感じ(笑)。いわゆる典型的な経理のおじさん、ですな。いや、あくまでも樹のイメージ。でも、軍服もスーツも少なくともヤンよりはよく似合う、カッコいいおじさまなのだよ。って、おじさまおじさまって書いてるけど、この人まだ30代。原作終了時で、やっと41歳かな? どうも、OVAもコミックも同人誌も、この人を親父に描き過ぎてないかい? まあ、描き分け、ってのをやらなきゃいけないから仕方ないんだろうけど。この人の事務能力をヤンは高く評価している。そりゃそうだろう、デスクワークだけで30代で閣下と呼ばれるようになった程の人だ。ヤンが士官学校生の頃から知っていて、アッテンボローに次いで付き合いの長い人物。もっとも、最初はきっと、お友達というわけにはいかなかっただろうけど。気がついたら恋人を紹介して、結婚式にも招待して、結婚後はよく家に招いて夕食までご馳走している程の仲。ヤンにとっては、持つべきものは女房持ちの先輩、といったところか。そして、ユリアンをヤンに引き合わせたのもこの人。仕事に、プライベートをものの見事に持ち込んだね、この時は。でも、先見の明があった、と認めざるを得ない。ヤン艦隊で唯一(?)普通の家庭を築いた人。だから、自分が一番真っ当だとでも思っているんだろう、きっと。だからなのか、単に世話好きなのか、ヤンにえらく家庭を持つように勧める。そういえば、フレデリカを引き合わせたのもこの人だったっけ。持つべきものは、娘を持つ上官、ってね。でも本人実は恐妻家(笑)。ヤン艦隊でシェーンコップ、アッテンボローと並ぶ毒舌家のこの人も、奥さんにはかなわない。世の中、こうやってバランスがとれているんだねえ(謎)。そのうち2人の娘も、母に似て強い女になるんだろうね。
〜名(迷)言集〜
「とんだ贅沢だ。30歳を過ぎて独身だなんて、許しがたい反社会的行為だと思わんか」
――ヤンとユリアンを夕食に招いた際、娘に「おじちゃま」と呼ばれたヤンが「独身のうちはおにいちゃまと呼ばれたい」と不平を漏らしたのを受けて。世の30過ぎの独り者を敵にまわした一言。
「独身生活10年で悟り得ぬことが、一週間の結婚生活で悟れるものさ。よき哲学者の誕生を期待しよう」
――ヤンの結婚式で、シェーンコップの言葉に続けて。この人はいったい何を悟ったのだろう?
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コーネフ, イワン
- 漫才コンビ、もとい(苦笑)、エースコンビの片割れ、イワン・コーネフ。本人ホントに真面目そうで静かそうなキャラなのに、なんでポプランと絡むとあんなに毒舌なんだ? しかも、非情なまでのツッコミぶり(笑)。っていうか、ポプランかユリアンと会話しているシーン以外に出番ってほとんどないんじゃ・・・? まあ、実際原作5巻でお亡くなりになっているから、出番としては少ないんだけど。彼の存在感は、ひとえに外伝2巻「ユリアンのイゼルローン日記」のおかげだろう。ポプランとの出会いのくだりも、なかなか。しかし、後半出番がないので、全く書くことがない。気に入っているキャラだけに、ちょっと悲しいぞ。そういえば、OVAの彼のキャラクターは、ちょっとポプランに引きずられているのか、軽めだった。まあ、原作より出番(台詞)を増やしたからそうなっただけなんだろうが。いや、それはそれで面白かったので、よしとしよう。なお、コーネフの名(迷)言集は、どうしても前段のポプランの台詞が必要なので、全て会話形式にしてみた。この方が、面白いでしょ、これは。
〜名(迷)言集〜
ポプラン(以下ポ)「こいつは同盟軍で二番目の名パイロットなんだぜ。そうは見えないだろうけど」
コーネフ(以下コ)「ミンツ君に言っておくが、最高のパイロットは戦死して墓の中だよ」
――イゼルローンでユリアンと初めて会って。
ポ「顔がなくても美女なら美女と分かるのが歴戦の勇者ってもんだ」
コ「連敗を重ねても歴戦は歴戦だからな」
――イゼルローン幽霊騒動の捜査にあたり、ポプランが、幽霊は首なしの美女だと言ったことから。ポプランらしいといえばらしいが。美女なら幽霊でもいいのか?
コ「もともと、ポプランは飛行学校時代から六無主義の巨頭と言われていたくらいでね」
ユリアン「六無主義、ですか?」
コ「無思慮、無分別、無鉄砲、無節操、無責任、無反省・・・」
ポ「大事なものを忘れているぜ。無神論と無欲と無敵」
コ「それじゃ、合わせて九無主義だな」
ポ「友達甲斐のない奴だ。少しはかばってやろうと思わんのか」
コ「友達?誰が?」
――どんなシチュエーションだったか忘れたけど、とにかく日常会話の中で(苦笑)。二人のやり取りを代表する一幕。
ポ「あいつら、俺に含むところがあるに違いない。よりによって、俺が寝ている間にお祭りをやるとは」
コ「お前さんに含むところのない人間というのは、まだ会ったこともない人だけだよ」
――・・・これもシチュエーション忘れたけど(苦笑)、確か何か事件が起こった後での会話のはず。ああ、何で私、台詞だけメモってるんだろう・・・(泣)。
ポ「・・・このところ悪意の表現に磨きがかかったのと違うか、コーネフさん」
コ「いえいえ、もてない男の嫉妬にすぎませんよ、気にしないでください、ポプランさん」
――コーネフ、原作登場最後の台詞。コーネフの「お前さんは存在自体がジョークだろうが」という台詞を受けての二人のやりとり。この台詞の前には、ポプランの名(迷)言があるのだが、それはポプランの項参照のこと。
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シェーンコップ, ワルター・フォン
- ヤン艦隊一の過激派にして毒舌家。この男のジョークはブラック過ぎて、時々マジで笑えない。それでも、この男がいなけりゃヤン艦隊は存在しなかったかもしれない訳で。白兵戦をやっては勝ち、女性との駆け引きにも勝ち、いろんな意味でヤン艦隊最強の男(笑)と言えるだろう。ヤンをあれだけ独裁者にしたがっていたけど、ヤンがなったらなったでどうする気だったんだ?この男・・・。
〜名(迷)言集〜
「せっかく軍隊という牢獄から脱出しながら、結婚という別の牢獄に志願して入るとは、あなたも物好きな人ですな」
――ヤンの結婚式で。この後、キャゼルヌ、アッテンボローの毒舌が続く。しかし、らしい台詞だねえ。
「違うな、ピクニックってやつは、もっと真面目にやるものだ」
――ヤン謀殺未遂事件で、ヤンを救った後、フレデリカがお弁当をヤンに手渡しているのを見たアッテンボローが「こいつはピクニックだったのか」と言ったのを受けて。
「俺としては、何も悪いことをできなかったような甲斐性なしに、30歳になってもらいたくないね」
――アッテンボローが30歳になって「俺はシェーンコップ中将みたいに悪いことはしていない。それなのに何だって30歳にならなくてはならんのだ」という台詞を受けて。原作者は、30歳に何か深い恨みでもあるのか?
「・・・美人か?」
――独立後のエル・ファシルにて、初出撃の際、アッテンボローの「出撃者リストの中に『カーテローゼ・フォン・クロイツェル』という名の下士官がいる」という言葉を受けて。何故そんなことを聞くのかと問われて、「美人だったら俺の娘だし、そうでなかったら同姓同名の別人だ」と答えた。さすがのアッテンボローも「美人だ」と素直に答えるしかなかったのだが、それを聞いたシェーンコップは出撃者リストの中からカリンを探し出し、出撃許可を取り消したのだった。ちょっといい話(笑)。
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ポプラン, オリビエ
〜とりあえず名(迷)言集〜
「心配するな、ポプラン家の辞書に不可能の文字はない」
――幽霊騒動の一幕、と記憶にはあるんだけど(苦笑)。この後、コーネフから「失敗とか挫折とかいう文字はあるけどね」と見事につっこまれるのでした。
「ジョークだけでは生きられないが、ジョークなしでは生きたくないね、俺は」
――バーミリオン星域会戦直前、補給基地での休憩に際して、コーネフに「お前さんは本当にジョークが好きだな」と言われたのを受けて。この台詞に、「お前さんは存在自体がジョークだろうが」というコーネフのツッコミが入るのである。そして、これがポプランとコーネフの原作上最後の会話となっている。
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ヤン, ウェンリー
〜とりあえず名(迷)言集〜
「首脳部の作戦指揮がまずかったからさ」
――アスターテ会戦戦没者慰霊式典で、国防委員長トリューニヒトの「市民諸君、私はあえて問う。150万の将兵はなぜ死んだのか?」という演説に対して。ボソッと、でも堂々と、公の場でそういうこと言うから謀殺されかかるんだよ、この人・・・。ちなみに、トリューニヒトの問いの答えは当然、国家のためとか何とかっていうんだったよな、確か。
某士官「貴官、なぜ、起立せぬ?!」
ヤン「この国は自由の国です。起立したくないときに起立しないでよい自由があるはずだ。私はその自由を行使しているだけです」
某士官「ではなぜ、起立したくないのだ」
ヤン「答えない自由を行使します」
――同じく慰霊式典で、国歌演奏時に全員起立している際の一幕。なんか、最近の某国の学校みたいだよな・・・(苦笑)。
「英雄というやつは、酒場に行けば沢山いる。が、歯医者の治療台の上には一人もいない」
――実際の台詞ではなかったはずだが、アスターテ以前にヤンが言ったらしい言葉。随分と、兵士達の間でうけていたらしい。うまいこと言うね、実際。
「皆さん、楽しくやってください」
――かの有名な、2秒スピーチ(笑)。イゼルローンに赴任して、最初の新年パーティーでの一幕。兵士達には、さぞうけたことだろうね。司令官が、2秒しかスピーチしないんだから。いい上官だ(笑)。
「私の人格は、かくて陶治されたのさ」
――結婚式で、シェーンコップ、キャゼルヌ、アッテンボローの毒舌にユリアンが「提督、よくこんな人たちを率いて勝ってこられましたね。裏切り者ぞろいじゃありませんか」と言ったのを受けて。・・・っていうか、そんな裏切り者ばかり集めたのはヤン自身。
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